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【学部卒or修士】理系就職で有利・不利になるのはどっち? 〜 大学院に行かず学士で外資系エンジニアになり後悔したこと

理系学部卒 VS 理系修士卒

理系の生徒ならおそらく誰もが一度くらいは悩んだことがあるのが、進学の話だと思います。楽しいことも多いけど、こんなに辛い学生生活をあと2年間も延長したくない!と季節の変わり目に毎回思ってました。

同期の9割以上が大学院に進学した中、学部卒でエンジニアに就職した自分が学部卒でよかったこと・悪かったことを個人的に書いていきます。

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理系学部卒

理系学部卒で就活するメリット

大きなメリットとして2年間分の給料(900万くらい)または2年間分の猶予、急激に成長・失敗できる労働環境、就活失敗へのリスクヘッジが挙げられます。

修士に行かずに学士で就活し仕事に就くとすると、他の同期に比べて2年分多く給料がもらえるということになります。1000万近く給料をもらうか、学費を払って教授の忠実な労働力の一部なるか選べと言われたら1000万を選んでしまいます。

また2年間を自由に使えると考えると働いてからのMBA留学などの選択肢も視野に入ってきます。MBAは修士号に分類されますし、ビジネスでもコテコテですが未だに有利な資格となっています。

日本で大学院に行き、何年か働いてからMBA留学しようとするとちょっとハードルが上がります。さすがに学部で4年間、修士2年間、MBA2年間では修士号も被りますし働いていない期間が長くなりすぎる気がします。

研究で専門性がつくという人もいますが、企業の開発業務ですらある種の専門性は得られます。

平日はほぼ毎日8時間以上の労働をして結果を出さないと評価が厳しくなる仕事と、サボってもよほどの不正行為を行わない限り卒業できる修士課程では厳しさは違ってきます(人による)。それくらい修士課程で研究している人は自分の大学でも3割ほどしかいませんでした。

あとは学部卒で就職しようとするとたとえ失敗しても修士に行けるというのも隠されたメリットです。文系の学生だと修士課程に行くと就職が厳しくなりがちなので実質一度きりの競争になっています。

理系の場合では学部卒で就活に失敗しても留年せずに修士課程に進学するという選択もできます。なんだかんだ研究はやってみると面白かったりするので長い目で見ればプラスでしょう。

理系学部卒で就活するデメリット

理系学部卒のメリットが意外と多いことに気づいたのですが、ここでデメリットについて考えてみます。

図・グラフ・資料作成能力

修士課程の学生の方がこれらは優れています。2年間も研究しているので図・グラフは説得力がありますし、資料も読みやすいです。

図やグラフの作り方というのは学ぶ機会があまりないのでそのスキルは貴重です。

外資系金融機関や外資系コンサルなどでは非常に重宝されるそうです。

そのためか理系の学部就職ではだいたい文系として扱われてしまうことも多々あります。

研究職につけない

日立のようなトップレベルの研究部門では博士号持ちが基準になっています。それ以外でもトップクラスの企業の研究部門では学部卒の人はかなり少ないです。なぜなら一年(実質半年)で研究の基礎を学び、それなりの成果をあげるというのはかなり難しいからです。

この場合は博士課程学生または修士課程の学生が有利になります。

研究職といっても一部の研究所だけですので、学部卒は不利になるというよりは学部卒で就職する人自体がほとんどいないだけだと思われます。

研究職につきづらいというのに関連して外国人エンジニアからは多少驚かれます。アメリカなどではIT系のエリートはたいてい博士号を持っています。外国では博士課程の学生は授業料免除 + 生活費支給で、就職でももちろん有利なのでみんな進学します。

そういう文化なので学士でソフトウェアエンジニアの自分を見ると最初は信頼されてないんでしょうね。大丈夫なのかこいつは、、みたいなそういう雰囲気が伝わってきます。

そういうのがあるたびに博士号を取得するまでやっておけばよかったなあと後悔しています。入り直すことも多少、考え中です。

理系修士卒

理系修士卒で就活するメリット

2年間の研究分野にもよりますが、研究室推薦を優先して使えるというの挙げられます。1年間しかいない学部生よりかは希望が通しやすいです。人生を賭けたじゃんけん大会で就職先を決める研究室が自分の研究室の近くにありました。

2年間の研究生活なのでさすがにその分野には詳しくなっています。意図せずに業界研究を行なっていたと言えるので志望動機なども固まりやすいです。研究成果を出せていればその分野での就職はかなり有利というのが自分の見てきた現状です。

英語論文

プログラミングのドキュメントなどはたいてい英語になっています。その英語論文を2年間かけてできるだけ読むのも修士課程でのある種の義務となっています。

英語の論文になれていることはそれだけでも有利ですし、外国での学会発表などがあれば英語発表の経験も身につきます。

これらは修士課程の方が有利になって来ます。TOEICの点数で比較したりしてもいいですが、学部卒よりも2年間余分に勉強しているという事実を考慮するか、その時点での実力として比較するべきかわからないのでやめておきます。

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外資系金融・コンサルで有利

図や表を作成する能力も非常に重要ですが、図や表からデータを読み取るスキルも同じくらい重要になってきます。なぜなら経験で負けている状態をカバーするのは定量的な分析だからです。

「私の経験上では休日に本が売れやすい」、これではダメでデータをとってちゃんとしたグラフにしてから論ずることが必要です。そしてその訓練を2年間も受けているのが修士課程の学生なのでやはりコンサルなどでは有利でしょう。

経験だけで判断するのはかなりの場合で不確実なことなのですが、世の中の仕事はたいてい経験で動いています。だからこそ少数精鋭のコンサルが高い給料を稼げているわけですが。

理系修士卒で就活するデメリット

学部就職とは異なり一度きりという点です。博士課程に進学するのはもう厳しいので失敗すれば留年でしょう。

就職と違って研究室からは逃げづらいです。進学しなかった理由として研究室が少しおかしかったというのが挙げられます。自分のいたような研究室に間違って入ってしまうと大変です。

就職では環境が合わなくても第二新卒や転職ということで3年以内でも大幅なマイナスは受けません。しかし研究室を変更するということはほぼ不可能ですし、中退というのはけっこうキャリアに響くらしいです。

学部卒での就職と比べてスタート時点で生涯賃金が900万くらい負けています。修士課程での就職といっても初任給が月2万円くらいしか違わないです。昇進スピードは修士課程の方が早いらしいですが、これは年功序列の企業ならではの文化でしょう。

またMBA留学も行きづらいです。学士と比べてすでに2年間も大学院に通っていたので追加で2年かけるのはためらいがちです。

就職で有利なのは?

一部のトップクラスの研究所や外資系金融・コンサルへは理系修士が有利です。

それ以外では有利・不利というのはあまり見られませんでした。

学部卒でも修士卒でも理系であれば普通に大企業に推薦枠がたくさんあります。最近は国内メーカーは見るに耐えないことになっていたりと、そういう人生が幸せかどうかは置いておいて推薦は強いです。

特に機電系ならば大学の偏差値に関わらず、ほとんどの場合で有名企業にたくさん推薦枠を持っているので調べてみましょう。

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理系の就活に備えてやるべきこと

特に理系学士・理系修士で就活に差は出づらいといことがわかりました。そしてたいていの場合、就活で理系の敵は文系ではなく、同じ理系です。

理系の日常とは簡単でわずかな講義に出席し、あとは研究するというものです。これでは差別化がとても難しいので対策を考えました。

インターン

インターンには2種類あります。企業が採用目的で行っている短期間でのインターンとほとんどアルバイトみたいな長期インターンです。

どんなに忙しくても短期インターンには参加しましょう。採用とは関係ありませんが口癖ですが、99%の確率で関係あります。短期インターンで覚えられると囲い込みが始まり、就活が本格化する前に採用になっています。

長期インターンは余裕があれば参加しましょう。ベンチャー企業とか聞いたことない会社でも全く構わないです。

情報系の学生だと長期インターンで自分でサービスを作ったり成果を上げることを目的としましょう。ここで成果を上げると本命の企業の短期インターンの面接に受かりやすくなりますし、就職でもアピールできることが増えます。就職候補としてそこのベンチャー企業も確保できます。

情報収集

研究室の先輩から情報をちゃんと仕入れましょう。

一応興味がありそうな企業の人事から電話が来たらとりあえず説明を受けに行きましょう。カフェ代・昼飯代が浮きます。

就職活動をしていると初めて知ったような会社だったり、普段聞く会社が実はとてもすごい企業だったりというのがわかります。研究と就活が被っていない余裕のある時期にこれらを行っておきましょう。

研究

研究で成果を出せば就職活動でのアピールにもつながります。もちろん推薦でも役に立ちます。推薦され前の選考から推薦された後の選考まで、研究成果があると強いです。

情報系の学生だと研究で得た知識を使って自分で何かサービス的なものを作れるようになっていれば、即戦力でしょう。

こういうフリーランス案件から実際に仕事ができるようになっていれば完璧すぎるくらいでしょう。

まとめ

  • 理系学士・修士では特に有利・不利は少ない
  • インターンなどで実績づくりをしよう
  • やばい研究室に入るといろいろやばい